潮騒の子守り歌-[conparuの白い航跡]

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zoom RSS 陸に上がった河童 その1

<<   作成日時 : 2012/12/04 22:40   >>

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一生このまま、船乗りで過ごせるのだろうか?

否、否、限られた居住空間の中で、鉄の囲いの中で、脳みその奥から叫ぶ声がする。その声が発する間、船外では波と格闘するフォックスル(船首)の唸りが、ポールドの丸い窓を通して、遠い空間意識の中に伝わってくる。

一瞬、意識は現実の世界に引き戻されるのだが、やがて海と決別するであろう自分の姿を思い浮かべて彷彿としていた。アラビア湾からの帰路の船室は、清々しい気持ちであった。

こうしてこの航海は、自分にとって格別の意味を持つようになったのである。

ところで一般的には、海の男が陸に上がると、スルメのような乾上がった人生を送るのが常であるから、無用の存在、つまり陸に上がった河童という不得手な生活を強いられるのである。

そうならないためには如何すればいいか?自問自答が始まる。
物事がすんなりといかないのは、前に一度失敗していることでも分かることだ。
19歳という若さが海に引き戻してしまい、22歳の春を待たなければならなかった。

かつてまだ変心が起きない頃、普通船員が航海士になれる『海技大学』を目指して通信教育を受けていたことがある。
海と決別」するのだったら必要がないではないかと、通信教育をあっさり辞めてしまった。
しかしこのような制度があることは、陸上生活に転換するうえでヒントを与えてくれた。

自分はまだ若い、若いうちに何かの養成学校に入ろうと思ったのである。
有給公暇で下船した折に、どのような養成機関があるのか本屋に行って調べた。
ふと目に留まったのがデザイン学校の入学案内だった。











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