潮騒の子守り歌-[conparuの白い航跡]

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zoom RSS 時化とアホウドリ

<<   作成日時 : 2012/03/01 22:18   >>

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大時化の太平洋のど真ん中で、たった一羽のアホウドリが悠然と翼をくゆらせ、海面すれすれに飛行する姿を想像できるだろうか。しかも雨の降る中をである。

太平洋のど真ん中と言っても、どこか近くに島があるのだろう。
鳥島にはアホウドリの生息地があるからその近海だったのかもしれない
餌を求めての飛行なのか幼鳥の試験飛行なのか分からないけれど、いかにも吟遊詩人の趣があって気高くさえ感じられた。
もう、あれから随分と時が過ぎて美化しているかも知れないが、強い印象を残した光景には違いない。

ある意味では私の人生観に決定的な影響を与えた「師」でもあった。おそらく大自然がアホウドリを媒介素材にして、私に示した人生への啓示でもあったろう。
私が見た時化の波間に滑空するアホウドリは、全身が黒く2メートルはあったと思う。

羽が黒いのは若鳥だからであり、親鳥と別れたあとは自分で餌を探し捕食するしかないから、ああして弩よめく荒海の中に出てきたのだ。
自然界は時に穏やかであり、時に荒れ狂う過酷な現象の世界だ。

生物は現象界の中では食み出して生きていくことは出来ない。
環境に順応しつつ生きていくようにできている。
時化の大海原の波間で、翼をくゆらせながら、ただひたすら飛び続けるアホウドリの残影が今もなお瞼に焼きついている。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
素敵な文章ですね。
長さも丁度良いし、生意気云ってゴメンナサイ!
hide-san
URL
2012/03/02 10:51
hide-sanさん、ありがとうございます。
生意気だなんて、そんなことありません。
道中記またお伺いします。
conparu3
URL
2012/03/03 23:17

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